高濃度PCB廃棄物【分別搬入荷姿登録】|PCB|
2021年02月10日
島根県、鳥取県の皆様こんにちは。アースサポート㈱の湊です。
2月も2週目に入り、西日本エリアの高濃度PCB廃棄物処理期限である2021年3月末まで残り1ヶ月半となりました。
今月に入り、保管中のPCB使用安定器の処分相談や照明器具交換をきっかけにPCB使用機器が残っていないか調査の相談等複数頂いています。
早急に調査を行えばPCB使用機器が残されていた場合でも期限内に処分手続きを間に合わせる事も可能ですので、一度当社までお問合せ頂ければと思います。
PCB廃棄物処分に関する様々な情報発信の場として開設した「PCBブログ」 第16回目の今回は分別搬入荷姿登録についてご紹介させて頂きます。
PCB使用機器の内、高濃度PCB使用機器に該当する蛍光灯安定器や水銀灯安定器は、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)が運営する処分場で処分が必要です。
PCB使用機器の種類や地域毎に搬入可能な処分場が異なっており、処分期限も決まっています。
蛍光灯安定器、水銀灯安定器の処分期限は以下の通りです。
北九州・大阪・豊田事業エリア(西日本):令和3年3月31日まで
北海道(室蘭)・東京事業エリア(東日本):令和5年3月31日まで
中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO) HP
https://www.jesconet.co.jp/
西日本エリアは令和3年3月31日が処理期限となっており、早急な処分が必要です。
中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)へ処分を委託する前に、PCB使用安定器等の重量計測や写真撮影を行い、事前に搬入する情報を登録する「搬入荷姿登録」が必要です。
搬入荷姿登録の流れについては以前のブログをご参照下さい。
https://www.earth-support.jp/10695/
搬入荷姿登録を行う際、PCBが使用されていない安定器が混ざっている事が多く見られます。
高濃度PCB廃棄物に該当する安定器は処分費も高額な為、PCBが使用されていない安定器をそのまま処分すると無駄な処分コストを負担する事になってしまいます。
当社で荷姿登録を行う際は、PCB不含有安定器が混ざっていないかどうかを分別する「分別荷姿登録」の対応を行っています。
●当社で分別荷姿登録を行った際のコスト削減事例
以前当社で分別搬入荷姿登録を行った際のコスト削減事例をご紹介させて頂きます。
(作業前の想定数量)
PCB使用蛍光灯安定器:5個
PCB使用水銀灯安定器:11個
⇒合計16個(74kg)が全てPCB使用安定器の想定
(分別荷姿登録作業後の数量)
PCB使用蛍光灯安定器:5個
PCB使用水銀灯安定器:11個 ⇒ PCB使用水銀灯安定器:6個、PCB不使用水銀灯安定器:5個
⇒11個(31kg)のPCB使用安定器の内、5個(43kg)がPCB不使用安定器
上記事例は小規模な作業事例ではありますが、作業の結果5個(43kg)のPCB不使用安定器を分別した事で、当初PCB使用安定器として負担するはずだった費用を約120万円(税別)を削減する事が出来ました。
※水銀灯安定器の為、1個あたりの重量が重い作業事例でした。
上記の様にPCB不使用安定器が混ざっている可能性がありますので、搬入荷姿登録を行う際は再度ご確認をお願い致します。
当社では分別作業を含め、搬入荷姿登録作業の対応を行っておりますので、PCB使用安定器を保管中で未だ登録を行っていない場合は、一度当社までご相談下さい。