低濃度PCB廃棄物 【低圧進相コンデンサのPCB分析】|PCB|
2021年02月25日
島根県、鳥取県の皆様こんにちは。アースサポート㈱の湊です。
2月も最終週に入り、西日本エリアの高濃度PCB廃棄物処理期限である2021年3月末まで残り1ヶ月となりました。
西日本エリアで高濃度PCBを保管中だった事業者様は処分手続きを無事完了出来ましたでしょうか。
東日本エリアの処理期限は2023年3月末までとなっており、まだ時間はありますが早めに処分手続きを進めて頂ければと思います。
昭和52年3月以前に建築・改築された建物をお持ちで過去PCB使用機器の調査を行った履歴がない場合や現在PCB使用機器を保管中の場合は、一度弊社までお問合せ頂ければと思います。
PCB廃棄物処分に関する様々な情報発信の場として開設した「PCBブログ」 第17回目の今回は低圧進相コンデンサのPCB分析についてご紹介させて頂きます。
以前のブログでもご紹介させて頂きましたが、ビルや工場等の電気を多く使用する建物には、高圧受電用設備としてトランスやコンデンサが使用されており、高濃度PCBに該当しない機器であっても、低濃度PCBに該当する可能性があります。
低濃度PCBに該当するかどうかは機器内に含まれている絶縁油をサンプリングし、PCB濃度の分析により判断が必要です。
以前のブログ
https://www.earth-support.jp/10874/
トランスやコンデンサのPCB濃度分析は以前から当社でも対応してきましたが、最近お問合せが増えているのが小型の低圧進相コンデンサのPCB分析の相談です。
低圧進相コンデンサは工場や店舗などの配電盤に取り付けられています。
高圧のトランス・コンデンサと同様に絶縁油が含まれている物や、ワックスタイプ(固形)の絶縁材が入っている物があり種類は様々です。
古い物はPCBが使用されている可能性があります。
進相コンデンサの高濃度PCB使用機器については、型式等の機器情報を各製造メーカーに問い合わせ頂ければ、該当機器かどうか判別頂く事が可能です(※メーカーにより異なります)
しかし、低濃度PCB使用機器については各製造メーカーでも判別が難しく、基本的には機器内の絶縁油(又はワックス・固形タイプの絶縁材)を採取し、濃度分析を行い判別を行う必要があります(※年代や型式等でPCB不使用と判別可能な場合もあります)
先日古い工場の改修工事で排出された低圧進相コンデンサの分析依頼を頂き対応しましたが、17台の分析を行い、結果12台が低濃度PCBに該当する結果となりました。
低濃度PCBの処理期限は全国統一で令和9年3月31日までと時間はありますが、古い機器は老朽化により絶縁油等の漏洩リスクもあり、早めに処理を行う必要があります。
大型の高圧トランスやコンデンサの分析は進んでいる印象ですが、小型の低圧進相コンデンサは分析されないまま使用中や保管中の事例が多いと感じています。
アースサポートでは今回ご紹介した低圧進相コンデンサを始め、高圧トランス等各種機器のPCB濃度分析の対応を行っています。
古いトランス・コンデンサをお持ちの場合で、PCB含有機器かどうか未確認の場合は、一度アースサポートまでお問合せ下さい。
御見積は無料で対応させて頂きます。
最後までお読み頂きありがとうございました。